兵庫県の南部に加古川市があります。
加古川には「かつめし」というソウルフードがあります。
「かつめし」は一度食べたらヤミツキになる人も多い。そんな加古川自慢のソウルフードだったりします。
かつめしは、もともとは加古川市内にある「いろは食堂」が考案したオリジナルメニューでした。
考案された時代は、ちょうど戦後で、日本が新たな時代に向けて復興をし、西洋の文化がどんどん流入してきた時代です。
ですから、かつめしには、もうかれこれ70年以上の歴史があるということになります。
かつめしはどのような料理かというと、一見するとかつ丼に似ています。しかし全く違った料理です。
かつめしが盛られている皿には平たい洋食用の皿が使われることが多いです。
皿の上にご飯を敷かれていて、その上に大ぶりのカツが乗っています。
このカツは、かつめしではビフカツが使われることが多いです。
ビフカツの上には、濃厚なデミグラスソースがたっぷりかかっています。
また、付け合わせとしては、茹でたキャベツが横に添えられていることが多いです。
ビフカツは衣がサクサク。
一口ほうばると、ビーフならではのうまみが詰まっていて、デミグラスソースの甘みがその味わいを引き立てています。
もちろんご飯との相性は抜群で、どんどん食べれてしまいます。
加古川に観光にやってきた人たちの中には、かつめしを一度食べたらヤミツキになるなんて人も少なくありません。
かつめしはそれだけハマる料理だったりします。
美味しいですし、お腹も満たされますし、男女問わず人気が高いです。
いつもは「唐揚げ定食」だけど今日は「かつめし」に致します。
ここ最近の流れでなんか無性に食べたくなったので。#かつめし#レストランポプラ pic.twitter.com/wgqmNQ8TyF
— 陸 蒼【Riku-Sou】 (@1986VG1Ulysses) September 23, 2019
あとユニークなのは、かつめしはスプーンですくって食べることは少ないということです。
何を使って食べるかというと、和食のようにお箸を使って食べるのです。
洋風の料理でありながら、日本の伝統も踏襲しているのです。
そういった流儀についても現代に考案者の思いが引き継がれているというのもかつめしの奥深いところです。
加古川市内を歩いてみると、食堂、レストラン、喫茶店などいろいろなところで「かつめし」がメニューとしてラインナップされています。
もちろん地元加古川市民もかつめしをこよなく愛し、日常的に食している人がたくさんいます。
JR加古川駅前にある商店街には、いろは食堂の流れをくむ「かつめしいろはーず」という、かつめしの専門店もあったりします。
加古川のかつめし店
いろはーずのかつめし メガビーフかつめし 普通のかつめし5皿分です(*^^*) pic.twitter.com/fjH7d9T3iJ— 零レイ(零令)☆Aqours (@06srx78) October 1, 2016
その他、有名なかつめし専門店も加古川市内に点在しています。
加古川市内の観光がてら、かつめしの食べ歩きをするグルメの旅もなかなか楽しいですよ。