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「はだしのゲン」は後世にも伝えるべき漫画

 

 

太平洋戦争末期の頃の広島を舞台とした漫画、「はだしのゲン」について書いていきたいと思いますので、どうか宜しくお願い致します。

 

はだしのゲンとは

 

 

漫画、はだしのゲンを見たのは私が小学生の時の事でした。図書室で見た事を昨日のように覚えております。

 

はだしのゲンの内容は、太平洋戦争末期の広島を舞台としており、中岡元(主人公)を中心に、中岡大吉(父親)や母親、弟、姉、兄、近所の朝鮮人の朴さん等が、戦争により貧しくて明日の命も知れない日常だけど、何とか強く元気に生きていく漫画です。

 

途中に元のお兄さんは海軍に出征します。毎日が厳しい訓練ですが、その中で仲良くなる戦友との物語や、ひょんなことから知り合う、海軍少尉との交流。

 

しかもその海軍少尉は神風特攻隊のパイロットであり、あと5日後に沖縄の海へ出撃という物でした。

 

 

このように戦況は厳しい状態という事、訓練するにも油もない、弾もない、飛行機用意するだけで手いっぱい、神風特攻隊の悲惨さ、上層部の隠蔽やら汚さも描かれているのが印象的でした。

 

元のお兄さんの戦友が、イジメにあい、便所で首つり自殺をしてしまったコマの印象強かったです。

 

子供ながら「戦争って怖いし、イジメも怖い」と思った事を覚えております。

 

そんな日常の中、元はたくましく生きております。運命の8月6日の朝、元は小学校へ登校中。

 

ふと空を見上げるとB-29が1機で高高度を悠々と飛んでおります。

 

元は「変だなぁ。偵察か?」と言っております。話しかけて来たおばちゃんも、「変ね。空襲警報も出んのに」と言った、まさにその瞬間です!

 

 

「リトルボーイ」という原爆が広島に投下されました。

 

ここから元の強さと、優しさ、たくましさを垣間見れる物語が展開されていきます。

 

家族は死んだ・・・それでも

 

元は運が良くて、学校の壁側にいたので、「ピカドン」の光を浴びずに済みました。

 

話をしていたおばちゃんは死んでます・・・元は「おばちゃん!おばちゃん!」と話しかけるも反応はありません。

 

元は大急ぎで家に戻ります。

 

すると家の下敷きとなった父と弟と姉がおりました。母親と元で家を動かそうとするもののびくともしません。

 

すると火の手が回ってきてしまい、下敷きとなった家族は死んでしまいました。

 

 

母親は気が狂ってしまい、笑っています。そこに近所の仲良しの朴さんが来てくれて、安全な場所まで避難させてくれました。

 

元は「食べ物をなんとかしなくちゃいけない」「金も稼ごう!」という事で、盗みを働いたり、人の見世物になったりしておりましたが、弟に瓜二つの男の子と知り合います。

 

名前は近藤隆太。元と隆太は、被爆して家族にも見放されている画家の家に行き、この画家の看病をする事になったのです。

 

 

報酬は1日100円。この当時の100円は、かなり大金でしたので、ミルクやら米も買える金額でした。

 

この画家の方も、最初は元と隆太に心を閉ざしていたものの、次第に心を開き、談笑する仲となり、一緒に外へ出て絵を書いたりしておりました。

 

ところが、所詮被爆している身体です。そんな穏やかな日々はそう長く続かずに、彼もまたあの世へ旅立ってしまうのです。

 

その後、元と隆太、母親達はたくましく、戦後を生きていく事になりました。

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?これが私が見た漫画、「はだしのゲン」の感想です。

 

このように戦況も悪化しており、明日の命も知れない日々の中で、たくましく懸命に生きる人々の姿。

 

そして、予想もしない悪夢が降りかかってきても、同じ境遇の者同士、心を通じわせて、一緒にお金を稼ぎ、何とか親のためになろうとする姿。

 

もちろんですが、戦争はいけない事です。絶対にあってはいけないものです。

 

しかしながら、この漫画は戦争という極限状態の中を生きた人々の強さと優しさ、人情、友情、等を描いている点がとても、素晴らしいと思います。

 

後世にも伝えるべき漫画だと私は思っております。

 

 

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