私は44年間の人生で、これまで台風によって実害を被った経験はありませんでした。
だからこそ台風15号が私が住む千葉県に夜中に近付くという情報を聞いても、風や雨音がうるさくて眠れなくなる程度だと甘く考えおり、備えらしい備えはしていませんでした。
台風情報に翻弄されました
もっとも私が夜、台風情報をチェックしている段階では静岡県に直撃するという予想が多かったです。
そのため私が暮らす千葉県は直撃しないだろうと思い込んでいて、特に危機感は抱いていませんでした。
ところが真夜中、予想通りに風や雨音がうるさくて目覚めてしまいテレビを付けてみると、台風は千葉県を直撃していたのです。
私は予想外の展開に驚きましたが、その時点で既に台風情報をマメにチェックしなかったというミスを犯してました。
真夜中の停電も甘い見通し
雨風の音がうるさくて眠れずにいると、停電が発生しました。
久し振りの停電で驚きましたが、何だかんだ直ぐに復旧するだろうと甘く考えてその時点でも焦る事はなかったです。
それこそ起きた時にはもう、停電は普及してるだろうと軽く考えながら何とか眠りについたのです。
徐々に厄介な事態だと認識
何とか寝付いて午前7時過ぎ頃に、目が覚めました。
期待に反して停電は継続中でしたが、まあ遅くとも今日中に復旧すると気楽に考えていました。
ところが私のお気楽モードが崩れたのは、水が出ない事に気付いた時です。
一戸建てである我が家の水道は、井戸水を電気で汲み上げるという方式であり、停電になると水道も使えなくなるのをうっかり忘れていました。
一応、非常用のミネラルウォーターは常備していたので飲み水は何とかなります。
ですがトイレが流せなくなるのが、厄介だと感じたのです。
私が講じた苦肉の策とは
台風を甘く見て、風呂に水を一切貯めていなかった自分を漸くその時恨みました。
ですが我が家は鯉を飼っており、庭に池がある事を思い出したのです。
停電は長くは続かないだろうし、池の水をバケツで汲みそれをタンクに入れて、トイレを流せば良いと考えました。
お陰で何とかトイレが流せない問題は、解決しました。
長引く停電で厄介な事に
停電に関しては甘い見通しを立てていた私ですが、見事に裏切られます。
9月なのに夏日と言える程の猛烈な暑さの中、エアコンも無しで何とか1日を過ごし、その翌日も朝起きても電気は復旧していませんでした。
更に池のウォータークリーナーが止まったままだったため、水温が上がり過ぎてしまい、飼っていた鯉が見事に全滅していたのです。
そのため猛烈に暑い中、6匹の鯉を片付ける羽目にもなりました。
もう飼って5年ばかり経っていた鯉との思わぬ別れ方となり、猛烈に悲しかったです。
停電が続き新たに問題が
鯉が死んで空になった池の水を、そのままトイレに使い続けていました。
ですが鯉が生きて行けない程に水温が上がった水なので、どんどん臭いがきつくなって行ったのです。
ところが他にトイレの水を流す方法がなかったため、我慢して使い続けました。
その上、車のガソリンも余り入れていなかったため、猛烈に暑い日中に車の中で余り涼む事も出来ず、地獄の暑さを耐えるしかなかったです。
同時に水が使えないため、ウエットティッシュで手や身体を拭いていましたが、最終的には使い切ってしまいもっと買い置きしておけば良かったと後悔したのです。
加えて食料もインスタントやカップのラーメンで凌いでいましたが、余り買い置きがなくギリギリでした。
こうして私は問題に直面しながら何とか4日間、停電を耐え抜きました。
反省を活かして
台風15号から約1ヶ月が経ち、今度はもっと巨大な勢力を持つ台風19号が関東に接近して来ました。
私はそのニュースを聞き、前回の反省を踏まえ、停電に備えたのです。
急いで車のガソリンを満タンに入れ、水無しでも用が足せる非常用トイレや、カップラーメンや缶詰等の食料も事前に買い込みました。
トイレの水を流すために、風呂には目一杯の水を貯めて台風による停電に供えたのです。
結果的に19号では我が家は停電せずに、事なきを得ましたが、これからは台風が近付く度にこんな風にきちんと備えようと考えています。
まとめ
これまで台風による実害を被った事がない私は、台風15号による停電で4日もの間サバイバル生活を強いられました。
台風を甘く見て備えらしい備えをしていなかったため、散々後悔する羽目になったのです。
だからこそ、その教訓を活かし、次に近付いて来た台風19号の際には、私なりに停電に対して万全の備えを行いました。
幸い19号では停電は起きませんでしたが、これからは台風が来る度にきちんと備えようと考えています。