時計メーカーでお馴染みシチズンのEco-Drive Riiiverは、2019年秋に発売予定のIoTに対応するスマートウォッチです。
従来のスマートウォッチとは違い、独自に進化したことによって、人と物や事がより繋がるようになりました。
製品名に含まれるRiiiverはIoTプラットフォームの名称ですから、それだけIoTの機能や対応に力を入れていることが窺えます。
ライフスタイルを好みに合わせる、あるいはデバイスやサービスに繋げて操作するなど、できることの可能性が広がります。
デザイン的にはこれまでのスマートウォッチを踏襲するものですが、時計メーカーのシチズンが手掛けていること、そして後発なので洗練されている印象です。
腕時計の美しさを損ねることなく、スマートウォッチの機能性を組み合わせているので、デザイン的に綺麗に融合しているのも頷けます。
肝心の気になるEco-Drive Riiiverでできることには、音楽の再生や近くにあるカフェの検索、それから配車サービスの利用が挙げられます。
また活動量のグラフ表示やライトレベルの確認など、標準的な機能とサービスだけでもできることは少なくないです。
勿論、スマートウォッチなのでアプリによる拡張性がありますし、今後思い掛けない機能が提供される可能性にも期待できます。
光発電エコドライブ搭載により、フル充電をすると約7ヶ月も稼働し続けるので、煩わしい充電作業や電池交換から解放されます。
改めてEco-Drive Riiiverの基本機能を確認すると、内蔵の加速度センサーを使った歩数や距離に消費カロリーなど、活動に関する機能が使えることが分かります。
目標を設定することで、健康維持に役立てることも可能ですから、モチベーションを保ちつつ健康管理が行なえます。
一方、ライトレベルの確認機能は発電量に関係していて、1日に必要とする発電量を100として、充電の達成率を表示できるものです。
1日だけでなく、1週間や1ヶ月単位での表示も可能なので、発電量をチェックしつつ過去の活動を振り返ることができます。
当然ながら、スマートウォッチを動かす充電に直結しているので、この機能にはこまめにチェックできるアクセス性の良さがあります。
ライトレベルにはもう1つ、時計を身につけて光を浴びた場所を、マップ上で確認する機能も備わります。
経路を視覚的にチェックできるので、発電量のグラフ表示と合わせて、活動のモチベーションを高めたり維持する切っ掛けになるでしょう。
Eco-Drive Riiiverのパーソナライズ機能としては、リーバーに対応するiiideaをダウンロードして設定できるものが用意されています。
iiideaは、アプリ上で組み合わせて使う独自の仕組みで、様々な要素をピースと捉え、3ステップを組み合わせて使うのが特徴です。
ステップTSAの3つに分けられていて、Tは機能を動作させるトリガーを意味します。
Sは利用したいサービスのことで、Aは具体的なアクションを意味するものです。
例えば、Tには腕時計のボタンやカロリー消費量を割り当てることが可能で、指定した条件に当てはまるとSに伝播します。
Sは、音楽の再生のようにスマートフォンに内蔵される機能だけでなく、配車のようにリアルなサービスも対応するのがポイントです。
Aにはプレイリストのシャッフルと現在地への配車、スマートスピーカーの音量操作などが割り当て可能です。
このiiideaはオープンイノベーションで開発が進められており、シチズンは幅広く開発者や企業を募り、今後のピース増加を見込んでいます。
これこそがEco-Drive Riiiverの魅力で、できることが徐々に増える可能性を秘めているわけです。
機能は自分で作ることもできるので、開発されるのを待つのではなく、自分から積極的に参加可能なのも魅力の1つです。
作った機能は共有も行えますから、Eco-Drive Riiiverを身につける人が増えるほど、できることも増えていく見込みがあります。
スマートウォッチではありますが、時計本体は文字盤と針にいくつかのボタンと、非常にシンプルに纏められているのが特徴的です。
スマートフォンとはBluetoothで接続しますが、機能を厳選して最小限に絞り込んでいるので、充電の必要がなかったり電池が長持ちします。
時刻はスマートフォンとの連動により、自動でズレを修正してくれるので便利です。
時計側はアップデートに対応していますから、内蔵機能の進化に期待できるでしょう。
100年という歴史ある時計メーカーが開発したスマートウォッチは、歴史の節目に相応しい挑戦だといえます。
デザインや基本機能に独自性など、そのどれを取っても良く考えられている印象で、iiideaからはワクワク感すら感じさせます。
機能の開発は非常にオープンですし、世界中の人や企業が参加できますから、これからの発展に期待が掛かります。
本体価格が手頃な強みもありますから、Eco-Drive Riiiverが普及して愛用者が増えていく可能性は十分にあると思われます。
GREEN FUNDINGで先行販売されています。(終了しました)