隅田川両岸の900本以上のソメイヨシノは都内はもちろん「日本さくら名所100選」の地位も得ており全国的に認られた桜の名所、お花見スポットです。
今年はコロナ禍で中止となりましたが、例年ここで行われるさくら祭りの中で墨田区岸の「墨堤さくらまつり」をご紹介します。
概要
墨田区側の主な主催者は墨田区と墨田区観光協会などです。「墨堤さくらまつり」の会場である隅田川沿い墨田区側の桜は300本以上にのぼります。この桜たちを取り巻き満開の盛り上がりを中心に土日から土日まで行われるのが「墨堤さくらまつり」です。
およその時期は3月下旬の土日から4月の始めの土日となることが多いです。橋を基準に会場の範囲を説明すると桜橋から吾妻橋までの約1キロになります。始まりは1980年で2019年には40回目を数えました。しかしながら2020年に続き新型コロナの影響で2021年も致し方なく中止となりました。
桜のライトアップ
例年はさくらまつりの期間を挟んで幅を持ち20日位ピンクの提灯による夜間のライトアップが桜たちを演出します。まだ咲き始めの時にここを通ると「今年も春が来た」と心が躍ります。この時期でもライトアップのおかげで充分“サクラ”のピンク感を味合うことが出来ます。
まつりの開催中など満開の時期は人が増えまた違った夜桜の魅力を満喫できます。ライトアップは「墨堤さくらまつり」にとってエッシェンシャル要素に違いありません。
向嶋墨堤組合による芸妓茶屋
墨田区側は墨田区の関係者の主催共催で対岸は台東区になります。それぞれの良さがあるのですが「差をつけてるな」と思えるのが向嶋墨堤組合による芸妓茶屋です。地元住人もめったに会う事はできない向島料亭の芸者さんたちに対面してお茶を入れてもらうことが出来るという、まさに花より団子体験の極みでしょう。
桜橋のデッキに用意された長椅子とテーブルに腰掛け団子や甘酒の注文をすれば、快く写真撮影にも応じてもらえます。多くの人が図々しく芸者さんのプライベートゾーンに進入してバシャバシャ撮りまくっています。
【街のものがたり】更新しました
墨堤さくらまつり2019https://t.co/USqHHafT3f#墨堤さくらまつり #隅田公園 #桜 #ライトアップ pic.twitter.com/TsO12DWxrM— すみだノート (@sumidanote) March 23, 2019
町内会の模擬店
向島の町会が出店する模擬店は比較的安い値段で利用出来ます。焼きそば、フランクフルト、焼鳥、おでんなどが普通の縁日より少し安い値段で食べられるものもあります。飲み物はビールや酒などのアルコールの用意もあります。川沿いの芝生にはテーブルが用意されていて模擬店の横で桜を見上げながら飲み食いを楽しむことも出来ます。
台東区側にも模擬店があるので行列することなく買えるのも嬉しいです。芝生や川べりのベンチなど桜を見ながら食べられる場所が沢山あるので花も団子も同時に楽しむことが出来ます。
桜橋の観るイベント
桜橋上では、土日を中心に時間を区切って観るイベントが催されます。南京玉すだれ、ベリーダンス、かっぽれ、パントマイム、和太鼓、タイ舞踊、大道芸など様々なショーを無料で楽しむことが出来ます。ピンポイントの時間に訪れる人もいますが桜目当てに来た人も楽しんでいます。音楽やリズム、拍手や笑い声が満開の桜をさらに演出する「墨堤さくらまつり」ならではのワンシーンに参加することが出来ます。
まとめ
親子連れ、カップル、男性女性のグループ、あるいは一人でふらっと桜を見に来ても絶対楽しめる要素が花や団子以外にも見つかる「墨堤さくらまつり」。封印期間があった分次は未知数の楽しみがあるはずです。
また、コロナ禍の2020年6月、会場内の言問橋と吾妻橋の間に開通した「すみだリバーウォーク」。その他墨田公園のリニューアルや東武線下のミズマチのオープンは「墨堤さくらまつり」にポジティブな掛け算をしてくれるでしょう。2022年の開催に期待しましょう。