2019年10月7日から8日に掛けて、台風15号が日本列島に上陸して甚大な被害を巻き起こしてしまったことは記憶に新しいでしょう。
しかしその台風15号を超えるほどに壊滅的な被害をもたらしてしまったのが、10月12日から13日に掛けて日本列島に上陸した台風19号でした。
台風15号の教訓から学んだ電車の計画運休
台風15号では強風や雨に備えて、電車が事前に運休するという発表がされました。
当初この計画では10月8日の午前8時ころには電車は運転を再開する予定でした。
しかし運転再開は大幅に遅れて正午近くとなってしまいました。
それにより、駅によっては入場規制が行われるほどに大混雑となってしまったのです。
その教訓をいかし、台風19号では前倒しで計画運休の発表があり、また運休する時間帯も大幅に増大したのです。
それによって鉄道関係の混乱は最小限に食い止められたといえるでしょう。
台風19号は終わった後が酷かった
台風19号は日本に上陸する前から、甚大な被害をもたらすとして警戒されていました。
しかし上陸した当初はさほど被害は大きくなく、都心では大きな混乱は起こりませんでした。
その心の油断が招いてしまったのか、台風が過ぎ去ってからの被害の方が大きくなってしまったのです。
まず台風による大雨の影響で、日本は広範囲に渡って、複数の川が氾濫してしまいました。
それによって多数の家屋が床下浸水や流されるなどの被害が相次いでしまいました。
自衛隊が救助に乗りだし、多くの人が救われましたが、残念なことに2019年10月22日の時点で81人もの尊い命が奪われてしまいました。
台風15号で亡くなった方は1名だったので、結果として台風15号よりも被害が大きくなってしまったのです。
台風によって様々なイベントが中止
台風19号の影響を受けて、人命が最優先との見解が出たことにより、10月12日と13日のイベントを中止にする団体が相次ぎました。
主に中止となったイベントといえば、ラグビーのワールドカップを思い浮かべる方は多いでしょう。
さらに10月11日から13日まで開催予定の東京味わいフェスタなども中止となりました。
それぞれの団体はチケットの払い戻しに追われ、台風は経済的にも大打撃を与えたのです。
個人規模の被害について
台風は床下浸水や、家屋を倒壊させるだけではありません。
強風による電信柱倒壊により停電や、断水なども発生しています。
個人レベルでは一時的な停電が起こり、被害情報を確認することが困難になり、不安な夜を過ごされた方もいらっしゃるでしょう。
個別の被害は国に報告されるわけではありません。
こうした目に見えない小さな被害もたくさん起こったといえるでしょう。
台風は大雨や強風によって甚大な被害をもたらします。
過ぎ去った後も地盤が緩み、土砂災害が起こる可能性も非常に高いといえるでしょう。
さらに台風が過ぎ去った後の処理も見過ごせません。
床下浸水した家屋では泥が堆積し、その処理に数日掛かることもあるでしょう。
流れ出した産業廃棄物により、土壌が汚染され、田畑に壊滅的な被害を受けた農家も報道されています。
日本は災害の多い国といわれています。
災害に疲弊してしまい、諦めてしまうのではなく、災害にどう立ち向かっていくのか、事前に情報を集めることが大切といえるでしょう。
最近ではボランティアの周知も広まってきました。
ご自分で衣食住を確保した上で、体力や時間に余裕があるときにボランティアをしてみても良いでしょう。
現地に行くことができない方は、募金に視野を広げてみても良いかもしれません。
令和元年台風19号緊急災害支援募金
(Yahoo!基金)
助け合いの精神が台風に立ち向かっていく助けとなることでしょう。