夏の風物詩といえば花火。
日本人としてのアイデンティティを感じる文化の一つだと思います。
地元の花火大会に毎年行っていると、不思議と地域愛をだんだん感じられるようになるものです。
そんな老若男女から愛される花火大会が毎年近くで開催されるのは嬉しいものです。
花火大会のイベントが盛んなのは、七月や八月ですが、東京都北区では毎年九月中旬に区の主催で行われています。
数カ月前から地元の商店街や掲示板などに北区花火大会のチラシが貼られて、九月という珍しい時期に見れる花火を街の人たちは非常に楽しみにしています。
ホームページも丁寧に作り込まれていて、当日のイベントがわかりやすく掲載されているのです。
当日は、夜暗くなってからの打ち上げなのですが、荒川の土手にお昼過ぎから街の人々が集まります。
荒川の土手は、南北に長くのびていまして埼玉県戸田市の方々も土手で花火鑑賞を楽しむほどです。
当日は、土手に向かうとだんだんと家族連れが増えていき、自転車に乗ってきた方も途中で、花火大会用の特設駐輪場に案内されます。
警備員もたくさんいて、夜の治安も安心です。
驚くべきは、ボランティアの多さ。
多くの高校生が花火大会専用の特別Tシャツをきて、いい汗をかいていました。
タイムスケジュールやお店の情報、イベント情報などを相談しても丁寧に答えてくださいました。
高校生がボランティアを通して自分が育った街に恩返しをしてくれているのかなと、話していて気持ちがいい高校生を見ながら感じました。
北区花火大会では、2会場にわかれてそれぞれ10店舗以上の素敵なお店が並びました。
中には、東北からきた特産品を出してくれる店舗があったり、いま流行りのタピオカ屋は複数店舗ありました。
焼きとうもろこしや焼き鳥など、とても美味しい店舗ばかりで毎年そこで食事を買って、花火前に、大空を見ながら食べるのが楽しみです。
自衛隊の方も来られていて、吹奏楽団がプロ並みの演奏を披露していました。
また、店舗の一角には、ちょっとした小舞台も用意されていて、そこで、たくさんの芸人が自慢の持ちネタを披露していました。
その中には、エンタの神様にも出演したお笑い芸人がいたりと、どの方もとても面白く、4歳の息子もずっと飽きずに見ることができました。
北区というキーワードで、お笑いネタを考えてきてくれた芸人さんも何人かいて、北区民にとってはとても嬉しい時間でした。
夕方になるにつれて、荒川の土手は、大賑わいになっていきます。
2019年の北区花火大会は、自衛隊の吹奏楽団の音楽で派手にスタートしました。
吹奏楽の音楽に合わせて、花火が打ちあがります。
度々「おおぉ!」という感動の声が客席からあがるほど、大いに盛り上がりました。
有名な歌手グループであるエレファントカシマシが北区出身ということもあり、エレファントカシマシの曲に合わせて打ちあがる花火もとってもきれいでした。
合計8888発もの花火が大空を彩った北区花火大会。
最後まで、感動の声が鳴りやむことはありませんでした。
荒川の土手はとても広くて有料席もあったのですが、無料席で十分見れます。
その際は、大きなレジャーシートをもってくることをおすすめします。
花火大会ランキングえは都内第三位に輝くなど、とても注目されているイベントです。