横浜にある「野毛」という街をご存知でしょうか?
最寄り駅は桜木町駅、改札を出て海側には横浜ランドマークタワーをはじめとする近代的な商業施設が立ち並ぶみなとみらい21地区があります。
しかし改札を出て逆側へ行くと、そこには歴史を感じる野毛の飲み屋街が広がっています。
野毛は、半径250mほどの地域に約500店もの飲食店が並ぶ呑兵衛の街です。
昔の人間味あふれる街で、最近は若い人が経営する店も増えて来ています。
この街で毎年4月に行われているのが「野毛大道芸」。
これは野毛の街のあちこちで様々な大道芸が繰り広げられる、2日間にわたる賑やかなイベントになります。
国内外の様々なパフォーマーが野毛の街に集結
「野毛大道芸」の2日間は野毛の街中がまさに大道芸一色に染まります。
車は通行止になり、車道がイベント会場です。
街角のあちこちでパフォーマーが大道芸を行い、観客はそのすぐ目の前で、普段は車が行き交う車道に座って楽しみます。
大道芸の種類も多種多様です。
ジャグリング、マジック、パントマイム、アクロバットなどなど。
そして30組以上のパフォーマーは国内外からやってきています。
大道芸の良さは自分の目の前で、リアルにいろいろなスゴ技を感じられることでしょう。
それはちょっとした失敗も含めて、です。
もちろんパフォーマーとのやり取りも、大道芸ならではの楽しみです。
観客も参加しての芸が多いですから、ただ見ているだけでなく、それ以上のことが楽しめます。
お子さんはパフォーマーの手伝いをお願いされたりすることも多いですから、良い思い出になるのではないでしょうか。
長い歴史を持つ「野毛大道芸」
「野毛大道芸」が始まったのは、1986年(昭和61年)の春のことです。
実に30年以上もの歴史があるイベントになります。
春だけでなく秋に行われていた時期もあり、今年(2019年)の春の開催で44回を迎えました。
そして来年の春には第45回の「野毛大道芸」が開催されることが既に決まっています。
ここまでの歴史は、決して順風満帆だったわけではないようです。
途中、予定通りの開催ができなかった年もありました。
また最近では、イベントのボランティアスタッフのなり手が減ってきているとも聞きます。
このイベントの実行委委員会は商店街ですが、裏方としてイベントを運営しているのはボランティアのスタッフです。
スタッフになるには年齢や職業なとは一切関係なく、イベントを盛り上げて一緒に楽しみたいという思いだけです。
その方達のおかげで、この「野毛大道芸」は開催されています。
ですから、とても温かい(というより熱い)イベントなんです。
毎日がなんとなくつまらない、、、そんな人は「野毛大道芸」に遊びにきて
特に不満があるわけではないけれど、毎日がなんとなくつまらない。。。なんてこと、ありませんか。
そんなときには、「野毛大道芸」でわくわくしたり興奮したりしてみてはいかがでしょうか。
大きな舞台で行われるイベントも良いですが、大道芸はパフォーマーと観客との小さな空間で出来上がります。
観客としてただ見ているだけでなく、自分もその空間に参加することができるのです。
行われているパフォーマンスの数はかなりあります。
街角のあちこちで行われているため、街をぶらぶら歩きながら気に入った芸があればそこでじっくり楽しむということもできます。
街全体が大道芸に染まるというのも魅力です。
太陽が眩しい青空の下、普段は車が行き交っている車道で何人ものパフォーマーがジャグリングやアクロバットの技を披露している様子は、非日常的な光景です。
きっと見ているうちに魅せられて夢中になってしまうでしょう。
ぜひ人間味あふれた野毛の街で行われる「野毛大道芸」に遊びに来てみてください。