皆さん、夏の風物詩といえば何を思い浮かべますか?
私はもっぱら「花火」です!
線香花火や手持ち花火も情緒があって夏を感じますが、せっかくなので夜空に開く大輪の花を見て暑い夏の締めくくりにしたいですよね。
そこで、今回は、私がおすすめする花火大会、毎年8月最終土曜日に秋田県大仙市で開催される全国花火競技大会「大曲の花火」をご紹介します。
70万人の来場者が感動!日本三大花火大会の一角「大曲の花火」
日本三大花火大会とは、その歴史の深さや規模の大きさなどから呼ばれているもので、
・全国花火競技大会「大曲の花火」(秋田県)
・土浦全国花火競技大会(茨城県)
・長岡まつり大花火大会(新潟県)
の3大会が一般的です。
「大曲の花火」は、1910年(明治43年)に開催された「奥羽六県煙火共進会」が始まりであるとされており、1915年(大正4年)に全国花火競技大会と名前が改められました。
2019年(令和1年)8月で第93回目の開催です(第二次世界大戦などによる中断あり)。
100年以上前から行われれている歴史ある大会なんですね!
会場である秋田県大仙市は、人口が約8万人の地方都市です。
毎年8月最終土曜日の開催日には、70万人もの来場者が集まります。
これだけでも「大曲の花火」の注目具合がわかりますね!
名誉ある賞を目指し、全国から選抜された花火師たちがしのぎを削る!
この大会は、日本政府の国務大臣・長官から授与される賞の数が5つと、全国の花火競技大会の中でも最も多いです。
総合評価により、最高賞として内閣総理大臣賞、各部門の優勝者に中小企業長官賞や経済産業大臣賞が授与されるなど、まさに国内トップの花火師を決める大会でもあるのです。
大会は、「昼花火の部」、「10号玉の部」・「創造花火の部」(夜花火の部)の3部門で行われ、参加できるのは全国から選抜された28社(2019年の場合)がしのぎを削ります。
「昼花火の部」は、その名のとおり、夜になる前の日中に打ち上げる花火です。
昼花火の競技が行われるのは、全国でもこの大会だけなんですよ!
当然、花火の光は見えないので、その代わりに色とりどりの煙で空に模様を描きます。
観覧の際は形と鮮明な色に注目してみてください!
「十号割物の部」は、2発打ち上げられ、1発目は伝統的な「芯入割物」、2発目は「自由玉の部」とし、総合点で評価します。
伝統的な花火と聞くと、少し退屈なイメージがありますが、一般的な花火より、精巧さ・調和性を追い求めたものであり、まさに「レベルが違う」花火を見ることができます。
「創造花火の部」は、花火は丸いものであるという概念を破り、どんな形でもOKなルールです。
他の花火大会では、ニコニコマークや星型、花型のような花火がおなじみとなりましたが、この「大曲の花火」が発祥であるとされています。
制限時間内に打ち上げた花火のリズム感や色彩、立体感などの創造性で順位が決められるため、お子さまなどにも楽しんでいただけると思います。
例年であれば、「昼花火の部」は午後5時~、夜花火の部は午後7時ごろから開始されます。
音楽との融合!絶対に見るべき大会提供花火
この大会の目玉ともいえるのが大会提供花火です(大会提供花火だけを見に来るという来場者もいるほど…!)。
500mにわたるワイドスターマインで、約2000発の花火が打ち上げられます。
私は初めてこの大会提供花火を見た際は、感動のあまりガチ泣きしてしまいました…!
毎年、テーマが決められており、音楽と花火で表現され、2019年のテーマは「花火ミュージカル・令和祝祭」。
平成のヒット曲や俳優のセリフを交えたミュージカル仕立ての演出でした。
また、音楽に合わせて花火を打ち上げる手法は現在はメジャーとなりましたが、元祖はこの「大曲の花火」なんです。
視界いっぱいに花火が広がり、「光と音のラッシュ」に圧倒されること請け合いです。
「大曲の花火」が見たい!観覧するためには?
「大曲の花火」は、第93回大会より観覧会場内は完全有料化されています。
購入方法は、
①インターネット(先着順)
②直接販売(抽選)
の2通りです。
①のインターネット販売は先着順ですので、クリック合戦を戦い抜いた猛者だけがチケットを手に入れることができます…。
また、②の直接販売は、秋田県大仙市の大曲商経会議所前のイベント会場で行われるので、近隣の方以外は少し難しいかもしれません…。
しかし、当日券が販売されます(2019年の場合)ので、インターネットで買うことができなかった場合でも公式ホームページを要チェックです!
なお、上記の説明は2019年8月開催の内容ですので来年は変更があるかもしれません。
詳しくは、下記URLの公式ホームページを確認してくださいね!
公式ホームページ(https://www.oomagari-hanabi.com/index.html)
花火好きなら絶対見るべき大会!
いかがでしたでしょうか。
全国から選抜された花火師がしのぎを削り、ナンバーワンを目指す「大曲の花火」は、夏の締めとしてふさわしい花火大会だと思います。
70万人もの観客が集まることも人気の証明ではないでしょうか。
特に、大会提供花火は必見レベルです!
2019年の大会は終わってしまいましたが、2020年(令和2年)は8月29日(土)に開催予定です!皆さんも日本最高峰の花火大会をその目で見てみてはいかかですか?
大会名:全国花火競技大会「大曲の花火」
開催日:毎年8月最終土曜日
開催場所:秋田県大仙市