私の高校時代からの友人(男性)が、台風19号の直撃により体験した事を書いていきたいと思います。
台風19号の直撃により
私は台風19号が直撃した10月12日の土曜日は、クライアント様との商談を早めに終わらせて、食料品等を買いだめして家に帰りました。
私が住んでいるのは街中なので、幸いな事に台風の被害は皆無でした。
ところが友人が住んでいたところは、郊外でして、よりによって名取川が近くにあり、不幸にも名取川が氾濫状態となってしまったのです。
私は「ヤバい!台風19号が直撃じゃん!」と思い、すぐさま友人のスマホに電話をしました。
友人はすぐに出てくれて私は、「どうだ?大丈夫か?川近いよね」というと、「自分は何とか大丈夫!でも・・・今避難所にいるけど・・・」と少しだけ、テンションが落ちておりました。
私は「台風が落ち着いたらそっちに行ってみるわ!」というと、友人は「うん。でも来ない方がいいよ。二次災害とかに巻き込まれたらあぶないから」という会話をして、この日は電話を切りました。
台風19号の直撃により、かなりの被害と死傷者が、この時点で出ているのが明白となってきておりましたし、私自身も感じておりました。
つわものどもが夢のあとの名取川
一夜が明けました。
何とか台風19号自体が温帯低気圧に変わり、落ち着いたので私は身支度を整えておりました。
そうしたら友人から着信がありました。
私は「もしもし」と出ると、友人が「もしもし?●●?ヤバいよ・・・堤防が決壊して町が水浸しだよ。こ、こんな状況ってあるのかよ」と、かなり取り乱しておりました。
私は冷静に「落ち着け!わかったから!今そっちに行こうと思って身支度をしていたんだ!とりあえず午後には行けると思うからさ、避難所の場所を教えろ」というと、友人は避難しているとある小学校の住所を教えてくれました。
私はその住所を控えて、電車やらバス等を乗り換えをしながら、3時間かけて友人のいる避難所へ行きました。
やはり公共交通機関にもかなりの大打撃があったようです。平常通りの運転はしておりませんでした。
小学校の体育館へ行ってみると、友人の姿がありましたので、私はすぐに駆け寄りました。
私は「よかった!本当によかった。助かっていて」というと、友人も元気はないのですが、「おう!生きているだけましだ!」なんて笑顔を見せてくれました。
友人が「名取川に案内するわ・・・ヤバいよ」というとので、2人で名取川へ。
見てみると堤防が決壊しておりました。
堤防の復旧と町の復旧と救助に当たる、警察官やレスキュー隊や救急隊の姿がありました。
中には自衛隊の方もいたと思います。
町の全部が川に飲み込まれた姿は少しだけですが、トラウマとなるレベルでした・・・酷いものです。
私は晴天の日の名取川を見た事がありましたので、名取川の変わり果てた姿には、ビックリしましたし、「人間はどうも自然に無力だ」と感じました。
そして、「川の近くに住んでいなくて良かった」とも思いましたし、このようなところに住んでいる人は「すぐに避難できる状態を常時作っておくべきだな」とも感じました。
友人も今回の台風19号がとても勉強になったと言っておりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これが友人が体験した台風19号の被害状況です。
現在友人は、仕事を休職をして自分の家の再建と町の再建に努めております。
給水車が来たりして飲み水やら身支度に使う水等を貰っていると言っておりました。
町に溜まってしまった水をホースを使い、川に戻しているとも言っておりました。
私も時間のある時や仕事がひと段落ついたら、友人と連絡を取り合うようにしております。
こういう時って本当に一人だと心細いものですし、誰かとの繋がりってとても重要だと思うからです。
正直な話ですが、上記にも書いたとおり、「川の近くに住んでいなくて良かった」とも思いました。
もうひとつは、日ごろからいつでも避難できる状況を作っておくべきだとも感じました。
特に海沿いやら川沿いに住んでいる方は、猶更だと思います。
今回の台風は水の力と怖さを思い知らされた台風だと思っております。
今後この教訓が生かされる事を願っています。