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出版社の新人編集者と新人漫画家の姿を描いた「ヒットマン」

私が好きな漫画の1つに「ヒットマン」という作品があります。これは講談社に新入社員として入社した主人公と新人漫画家との姿を描いた作品となっています。

この漫画は実際に講談社の週刊少年マガジンにて連載されているのですが、この作品の中で登場する主人公はまさに週刊少年マガジンの編集者として働いているのです。そして、担当することになった新人の女性漫画家の作品に対していろいろなアドバイスをしながら、連載を目指していくといったストーリーになっています。

 

編集者と漫画家のリアルが伝わってくる内容

当然ながら、このヒットマンという作品を描いている作者も日ごろから週刊少年マガジンの編集者と付き合いがあり、この業界のことはよく知っているでしょう。そのリアルな部分が漫画を通して描かれているという、非常に珍しいタイプの作品です。

漫画好きの読者であっても、漫画が作られている現場の状況を詳しく知っている人は少ないと思うので、そういう意味では面白い試みだなと思いました。漫画家にとって、出版社の編集者というのは非常に重要な人間であるということが伝わってきますし、この業界の大変さのような部分が浮き彫りになっているなと感じられます。

 

編集者同士の争いも見もの

このヒットマンという作品では、主人公以外にも多くの編集者が出てきます。そして、その編集者というのは主人公のライバルになっていくのです。この業界では、自分が担当した漫画家の単行本の累計発行部数によって序列のようなものができており、その数が多ければ多いほど立場が上のような状況になっているのです。

週刊少年マガジン全体として、売り上げにつながるような漫画家に連載してもらうということは共通の願いであるものの、自分こそが売り上げに貢献できる漫画家を担当したいという思いは多くにあると言えます。そういう編集者の心の内の部分が見え隠れするようなリアルな描写もあって、そういう部分を知らない私からしたら非常に新鮮で面白く感じたのです。

 

編集者の漫画家に対する立場が意外なものだった

編集者と漫画家の関係というのは、この漫画を読むまでは全く想像できませんでしたが、この漫画を通じて結構意外な面を見た気分でした。というのも、意外と編集者って漫画家に普通にダメ出しをするんだなというのが分かったのです。

特にこの業界に長くいるような編集者の場合には、相手が売れっ子の漫画家であっても、ネームを見て平気でダメ出しをするような光景が描かれています。

そして、それは主人公も同じで、相手が新人漫画家というのもあったかもしれませんが、結構自分の意見を素直に容赦なくそのまま伝えているのです。

オブラートに包むとか、そんなことはなく本音を言っている状態であり、そこは個人的には驚きでした。

売り上げが重要な世界だからこそ、売り上げにかかわる部分はちゃんと伝えていかないといけないということもあるのでしょう。

漫画家に対する編集者という人間の立場が、思った以上に上なんだなというのが分かりやすく描かれているのが特徴だと感じました。

 

まとめ

ヒットマンという漫画は、漫画が作られている世界に関して、編集者の立場から特に描いている作品であり、今までに見たことがないタイプだなと感じました。編集者という人間の仕事内容とか、漫画家との接し方などが非常に分かりやすく、面白く描かれていると思います。

ちなみにこの漫画は主人公が担当する女性の新人漫画家とのラブコメ作品と言えるため、そういう要素もストーリーの中に散りばめられているのです。だから、そういうジャンルの作品が好きな人にとっては特に楽しめる、面白いと感じられる漫画と言えるのではないか?と思います。

 

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