私がオススメしたいドラマは「相棒」です。
この作品はとても有名ですが、見たことがなく気になっているという方もいるのではないでしょうか。
そんな方も見たくなるように、「相棒」の面白さについて紹介したいと思います。
「相棒」の魅力的なキャラクター
「相棒」は警視庁の特命係という部署に所属する、杉下右京(水谷豊)とその相棒の物語です。
現在の相棒は冠城亘(反町隆史)です。
特命係というと何やらカッコ良い響きですが、実際は「人材の墓場」と呼ばれる窓際部署です。
優秀過ぎるが故に窓際に追いやられた杉下右京と個性的な相棒がタッグを組むことで、特命係が数々の難事件を解決するという物語です。
あらすじだけ見ると一見、普通の刑事ドラマのようですが、一度見てみると「相棒」独自の面白さに気がつくと思います。
まず、特徴的なのは主人公・杉下右京のキャラクターです。
日本のミステリードラマの場合、人情や足を使った地道な捜査などが中心にドラマが進むことも少なくないですが、杉下右京は作中で「和製シャーロック・ホームズ」と呼ばれた事があるような論理的な人物です。
ちょっとした会話や物証から多くの物事を読み取り推理する天才タイプです。
このような天才タイプは海外ミステリー作品には多くいて、また最近は日本のミステリーでも珍しくなくなってきました。
しかし「相棒」が始まった頃の日本のミステリードラマの主人公は、身近にいそうなリアリティーがある探偵の方が多かったので、このキャラクターはインパクトがあったと思います。
今でも続く人気シリーズになったのは、この杉下右京のキャラクターの魅力も要因の一つです。
またこれまでに杉下右京の相棒は4人いますがそれぞれに個性が違い、会話などのやり取りも違いがあります。
その辺も楽しむ事が出来ます。そしてサブキャラクター達も個性的です。
長いシリーズなので入れ替わりもあったりしますが、人気のサブキャラクターも多くいて、彼ら彼女らとのやり取りも見所のひとつです。
更にゲストなのに強烈なインパクトを残したキャラクターも多くいます。
印象的なゲストキャラクターは再登場することもあります。
中にはシリーズを越えて再登場するゲストキャラクターもいるほどです。
「相棒」の多様な物語性
「相棒」のもうひとつの魅力は、エピソードの多様性です。
たまに「相棒」というと、警察内部や大企業などの大きな組織の不祥事を暴く物語ばかりだと思われてる方がいます。
実際にそうしたエピソードも多くあり、かつ印象に残る名作が多いため、そういった印象があるのだと思いますが、この作品はもっと多様なエピソードの宝庫です。
海外ミステリー小説のような本格派のエピソードや、コミカルでユーモラスなエピソードまで、長いシリーズの中いろいろなエピソードがあります。
中にはややオカルトめいた話やSFのような話まである程です。
シリーズを見始めたら、この幅広さに驚くのではないでしょうか。
多くのエピソードの中からきっと好みのストーリーが見つかると思います。
「相棒」という作品の面白さをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「長期シリーズだし、今から見るのも…」と思っている方も多いと思いますが、少しでも「見ないのはもったいないかも…」と思ってもらえたなら嬉しいです。
基本的には一話完結のドラマなので、気になるタイトルやあらすじのエピソードから見ても良いと思います。
またファンの間で名作と呼ばれるエピソードも多くあり、インターネットで調べるとそれらのサブタイトルや話数などがわかるので、そういった情報を参考にしても良いと思います。
ぜひ「相棒」の世界を覗いてみてほしいと思います。