テレビドラマで”弁護士”が取り上げられる事はそう珍しい事ではありません。
ただ主人公は大体正義の味方系なんですよね。
もちろん作中に悪徳弁護士も出てきますが、大体は敵役かチョイ役程度。
今回ご紹介するドラマ、リーガル・ハイの主人公「古美門研介」は正義の味方系弁護士とは別物。
一言で表すならすさまじい金の亡者。
もちろん普通なら好かれるキャラクターではありません。
しかしあまりにも強烈過ぎる個性の為、一周回って愛着が沸いてしまい、ドラマも面白くみれたんですよね。
そこでご紹介させていただきますね。
まるで弁護士版ブラックジャック
まず古美門弁護士は凄まじい金の亡者です。
「正義は金で買える!」と普段から言ってるだけあり、お金さえあればどんな相手の弁護でも引き受けます。
そして何より恐ろしいのは、これまで古美門弁護士は裁判で負けたことがないという連戦連勝の超敏腕弁護士なんです。
もちろん連戦連勝自体はそこまで難しい事ではありません。
勝てない弁護を引き受けなければいいだけですからね。
しかし古美門弁護士は、勝てない裁判でもひっくり返してしまうんです。
そして法外な弁護料を要求します。
その金額はなんと数千万円。
多額の報酬ですが、引き受けてもらえば黒でも白にしてもらえるんです。
なんとなく故・手塚治先生原作のブラックジャックと似てるんですよね。
他の医者が匙を投げた患者でも、多額(数千万単位)の金を支払うなら治して見せる。
それがどんな相手でも!を信条とするブラックジャックに。
こんな感じでリーガル・ハイの古美門弁護士はかなり異質な弁護士なんです。
古美門弁護士とは正反対の朝ドラ弁護士
古美門弁護士の下には真逆の黛弁護士が働いています。
困ってる人がいれば助ける!を信条としており、報酬も最小限あればいいという考え。
また古美門弁護士は裁判に勝てるならどんな手でも使う!人権なぞ関係ない!という考えですが、この辺りも真逆です。
裁判の勝敗だけでなく、依頼主にとって最善の解決法を見出す事を重視しています。
古美門弁護士の下で働いてるのも、自分では依頼人を助けられないので古美門弁護士にお願いし、その依頼料を支払えう為に古美門弁護士法律事務所で働くことになりましたから。
本来依頼主が支払うべきなのに、それを肩代わりまでしてるわけです。
さすがに人が良すぎる・・なんだこの正義ぶりっ子は?という意味を込めて古美門弁護士は「朝ドラ!」と呼んでいます。
正反対な二人ならではの弁護が面白い
お互い両極端なのですから相性は最悪!と思わせつつ、実はこのミスマッチングがドラマを盛り上げます。
お互い性格や考え方が正反対な為、事件へのアプローチも真逆となります。
その為古美門弁護士だけでは勝利に届きそうにない難事件でも、黛弁護士の別角度からのアプローチで逆転勝利!となったりします。
もちろん両者意識してるわけではないんですけどね。
あと、両者の絡みも見ていて面白いです。
普段から黛弁護士の事を「朝ドラ」と呼んでるだけあり、古美門弁護士はズケズケと言います。
かたや黛弁護士も負けてはいません。
雇い主である古美門弁護士相手でもガンガン言い返します。
というかそれだけボロクソに言われてよくめげないなと感心してしまう程。
こんな感じで日常的に両者は常に揉めており、事件へのアプローチも完全に別個・・だというのに最終的には二人の力が合わさって勝利を捥ぎ取る事になるんですよね。
まとめ
主人公は金!金!金!な金の亡者・古美門弁護士。
本来ならイヤミな作品に仕上がってしまう所を、古美門弁護士とは正反対に位置する黛弁護士が上手く中和。
それをギャグテイストでコミカルに描いています。
普通の弁護士ドラマとはかなり違った作品に仕上がっていますので、堅苦しいドラマは苦手だ~という方にもお勧めの弁護士ドラマです。