ドラゴンボールは今や、世界の誰もが知るジャパニーズカルチャーの代名詞ともいえる鳥山明の代表作です。
漫画が連載終了後もドラゴンボール、ドラゴンボールZ、ドラゴンボール改、ドラゴンボール超とさまざまなアニメ作品、さらにはアニメ映画が上映される空前絶後の人気を誇る作品です。
私がこの作品に出会ったのはまだ小学生の時。
それ以来、アニメもすべてチェックし、40歳を超えた今でもチェックし続けています。
なんと、自分の息子と一緒に見ていたにもか変わらず、息子の方が早くドラゴンボールを卒業してしまいました。
ドラゴンボールの世界観
今考えてみると、孫悟空が、子供から青年、大人に成長する姿、主人公の年齢設定が変わるというのは、ほかにはないパターンだったかもしれません。
最初は西遊記をベースにした冒険ものからスタートしたドラゴンボール。
それが、いつの間にかアクションをベースにした作品にかわり、長期連載されるにつれ、その世界観が宇宙やあの世に広がり、さらなる世界観が未だに広がっています。
原作者の鳥山先生がどれだけ関わっているのか最近は不思議なところではありますが。
孫悟空の魅力
主人公である孫悟空。
最初はかわいい子供だったのが、いろいろなライバルとの出会い、そして闘うごとに強くなっていく姿はかなり驚き。
また、どんな悪いライバルがでてきても、闘うことを楽しみとして捉えてしまう姿に笑いさえ出てきてしまいます。
また、それを最初はヒロインかと思っていたブルマが見守り、違った人間関係でありながらもそばで一緒に居続ける、これもなかなか面白いところです。
そして、孫悟空の声優を務める野沢雅子さんが、息子の孫悟飯、その弟の孫悟天までなんと3役をこなすという。
いろいろなアニメを見てきましたがさすがにこれは例がないのではないでしょうか。
アニメもかなり年数を重ねたので、ブルマの声優である鶴ひろみさんがいなくなり、いづれは孫悟空の声優を務める野沢雅子さんもいなくなるのではないかと思うとロングセラーだなと感じるとともに、寂しくなってしまうのもたしかなところです。
脇役たち
この作品の魅力は孫悟空の前に次々と現れては闘うことになるライバルたちです。
天下一武道会、ピッコロ大魔王、サイヤ人であるベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウ、さらにはドラゴンボール超で現れるライバルたち。
孫悟空はそんなライバルが現れるたびに強くなり、どんな悪役もいつのまにか孫悟空のファンになり、仲間になってしまう、孫悟空にはそんな魅力があります。
継続性
正直なところ、原作が終わり、オリジナルでアニメのストーリーがこれだけ長く続く作品はほかにはないでしょう。
それだけに少し、オリジナルのファンにとっては寂しさ、矛盾も感じるかもしれません。
それでも、子供には次第に強くなるヒーロー像がたまらないのはいつの時代も同じことだと思います。
今後への期待
個人的には全く違った世界観で新たに孫悟空が子供から大きくなる姿を描いてほしいと願っています。
全く新しい世界観をアニメの中で描き、0からまたドラゴンボールの本来の背景であるなんでも願いが叶うドラゴンボールを主にしたストーリーを作り上げてほしいと思います。
今は完全にバトルがメインの作品ですから。
いかに、違った世界観を出すことができるかによって、新たなファンも集まってくるのではないかと思います。
そして、鳥山明先生が改めてストーリーから手がけてくれたら、オールドファンにもうれしいニュースになることでしょう。
このようにして、さらに時代を超えて、ドラゴンボールは世界に広がっていってもらいたい、そう感じさせるアニメであるといえるでしょう。