私が観て面白かったドラマはコンフィデンスマンJPです。
コンフィデンスマンJPは詐欺師をテーマにしたドラマです。
相手を騙して金銭を獲得するのですが、爽快感とふざけたキャラクターが相まって重苦しい感じはないです。
コンフィデンスマンJPはルパン三世のように「悪いことをしているのだけれど、何となく楽しく観ることができる」ドラマです。
相手が悪い人間なので、コンフィデンスマンに感情移入しやすいというのも魅力の一つです。
主演の長澤まさみさんの演技力が光っていて、見た目の美しさと高いテンションが観ている人を飽きさせないです。
登場キャラクターの個性がしっかりと活きていて、主演の長澤まさみさんだけに頼らない作品作りをしています。
現実社会でも実際にいるような、悪いことをしている人間を爽快に騙していくのが観ていて気持ち良いです。
登場するキャラクターの思惑などが複雑に交じり合い、展開もたくさんあるので観ている方はワクワクすることができます。
最初から最後まで全て見ましたが、特に好きな話は1話と4話と6話です。
もちろん最初から最後まで見応えがある作品なのですが、登場キャラクターや展開が秀逸だと感じたこの3つの話を細かくレビューしていきます。
まずはコンフィデンスマンJP1話です。
1話目なので登場キャラクターの人柄、性格などを表現するシーンが多いです。
この1話目で主演の長澤まさみさんの振り切った演技に魅了されました。
演技派で色々な表情を持っていることは知っていましたが、また新しい一面が見れたという気分になりました。
第1話でターゲットになるのは表と裏を顔を使い分ける赤星栄介という男です。
自分だけを信じていて、他人を一切信用しない強敵です。
コンフィデンスマン達は得意の変装と話術などを駆使して強敵である赤星栄介に立ち向かいます。
緊迫感の中にもコメディ要素があるので、観ていてまったく飽きないです。
この1話目を観たら続きも観たくなる人が多いと思います。
次はコンフィデンスマンJP4話です。
4話のターゲットは大手の会社の2代目社長である俵屋勤という男です。
俵屋勤役は佐野史郎さんが担当しているのですが、この配役が絶妙だと感じました。
発する言葉と雰囲気がピッタリと合致していて素晴らしいです。
2代目で駄目になる会社が多いのは、現実社会でもよくある話ですが、この俵屋勤もかなりひどいです。
食品偽装、パワハラ、セクハラをしている曲者社長です。
この曲者社長は、コンフィデンスマン達の架空の映画への出資話に乗り、一度は騙されますがそこからさらに展開があります。
俵屋勤は映画製作に前のめりで、映画を撮らざるを得ない状況になってしまいます。
騙した相手が本気になり、それに多少付き合うことになってしまうのが面白いです。
最後はコンフィデンスマンJP6話です。
6話では内村光良さんが斑井満というコンサルティング会社の社長を演じています。
コントでお馴染みの内村光良さんですが、やはり演技は上手いです。
斑井満は言葉巧みに人を騙していて、土地の転売などで儲けているズルイ男です。
偽物の縄文土器と使ったりして様々な罠を仕掛けますが、なかなか上手くいかないです。
しかし、斑井満はもともとあった考古学への情熱が再び燃え上がり、金も名声も捨ててしまいます。
斑井満は最終的には会社を手放し、騙されて購入した山で発掘作業に精を出します。
この3つの話は特によく出来ていて、敵役の演技も非常に素晴らしいので強く印象に残っています。
1話目では強烈なインパクトとこれからの展開に期待をさせる内容ですし、4話目と6話目は爽快感だけではなく、少し考えさせられるようなテーマで非常に面白かったです。