私がこれまでに読んだ漫画で面白かったと思ったのはクレイモアという漫画でした。
かなり作品のテイストは暗めで好みが分かれる作品ですがダークファンタジーが好きという方にはおすすめの漫画です。
クレイモアという漫画の良さはどこか
私がクレイモアという漫画を読んで面白いと思ったのはこの世界には妖魔というのが存在しており、そこに住む人々は妖魔からの襲撃に怯えて過ごしていて、その妖魔を退治するために組織から派遣される女剣士通称クレイモア達の戦いを単に描いているのではなく、クレイモア達は覚醒者と呼ばれる妖魔を超えた存在との遭遇を経て組織が何か隠していることを知ってそれぞれが組織に従っているフリをしながら妖魔と半妖の剣士であるクレイモアとの関係を暴いていこうとするというストーリーとなっており、それが妖魔や覚醒者との戦いもしながら徐々にその秘密が明らかになっていく過程が上手く物語終盤まで物語の核心が分からないので読んでいてかなり面白かったです。
クレイモアという世界の設定
漫画でよくあるその世界の設定は物語がまだ完結する前にその世界の全貌が見えてしまって萎えてしまう事が結構あります。
ですが、このクレイモアという漫画は物語終盤まで世界が全貌が全く見えず組織と呼ばれるクレイモアを統率組織も何を目的に活動しているかも分かりませんでした。
それがあったおかげでクレイモア達の戦いもすべて組織の企みを暴くために行動するという行動原理が一貫しいていたのが良かったです。
そのおかげで物語終盤までその全貌が分かったからもうこの戦いが無意味だと思う事もなかったです。
クレイモア達がいた世界は小さなエリアだったが外に行かずに終わった
私がこの漫画を一番好きな理由はこの漫画はあくまでクレイモア達がどうしたら自分達が組織から解放されて自由に生きていけるかを目指していたという点だと思っています。
なので物語終盤でこの世界はもっと広くて大きな大陸が存在していてそこには人間だけでなく龍の一族というのがいて人間と果てしない戦争をしていて、それに対抗するために妖魔がクレイモア達を作って実験していたという事が判明した時でもクレイモア達はそれで大陸に行って戦争に参加するという事はなく自分達の因縁だけ断ち切って物語は終了しました。
普通の少年漫画なら世界は相変わらず戦いに明け暮れているのにそれを放置しておくという事はないです。
何かしら悪を倒すために行動を起こすという流れになると思います。
ですが、クレイモアという漫画は外で何をしてようが自分達が平穏に暮らせる地があればそれで良いというのを貫いたおかげで最初から最後までストーリーは一貫していると思いました。
そこが私がこの漫画が面白いと感じた点でした。大陸に出て龍の一族と戦うという安易な展開にしなかったのは良かったです。
正直連載中は大陸設定や龍の一族と人間の戦いというのが出てきてここにクレイモア達が行く事になるかと思ってました。
ですが、実際はそんな安易な展開にはせずに主人公達がずっと仇として追っていたプリシラを倒して後はクレイモア達で平穏に隠遁生活をするという風に物語が完結したのでそこはさすが女剣士達の判断だと思えても妙に納得できました。
主人公たちの行動がすべて自分達が幸せになるためにやっていたことで決して世界を救いたいから行動していたのではないからこそこういう結末になっても全く違和感ありませんでした。
むしろ私はひょっとしたら大陸に行くのではないかと思っていたのでそういう事にならないで良かったと思いました。
もっと強敵がいてもそれとは戦わないで綺麗に終わらせたという点で本当に良かったです。