熱血将棋マンガ「ハチワンダイバー」

2006年から2014年まで週刊ヤングジャンプで連載されていた将棋マンガ「ハチワンダイバー」について紹介させて頂きます。

本作品は当時から注目を集め、実写でドラマ化もされたことから、この漫画をご存知の方も多いのではないかと思います。知らなかった方も是非一度読んで頂きたいオススメの作品です。

 

 

真剣師としての目覚め

主人公の菅田健太郎は、幼いころから20年以上も将棋一筋で生きてきたものの、プロ昇格がかかった試合で負けてしまいます。将棋しか取り柄がなかった菅田は、奨励会を抜けたあと街の将棋道場で賭け将棋をして日銭を稼ぐ毎日。

素人の中では抜群の実力を誇っていたので負けることはありませんでしたが、ある日秋葉原に自分より強い真剣師がいると聞きその道場に行って試合を申し込みますが、そこで「アキバの受け師」と呼ばれる女性真剣師に完膚なきまでに負けてしまいます。

将棋で負けるということは人生の敗北を意味する菅田はすっかり意気消沈しますが、すぐに気を取り戻し久々に将棋熱に力が入ります。あのアキバの受け師にリベンジしてやろうと意気込んでる時、そのアキバの受け師がメイドのバイトをしていることを知り、菅田は棋士としても女性としてもどんどんアキバの受け師に惹かれていきます。

アキバの受け師の正体は、自分の家族を死に追い込んだ「鬼奨会」と呼ばれる組織を潰そうと水面下で動いていた真剣師でした。メイドとしての名前は「みるく」で、本名は「そよ」。そよは鬼奨会に近付くためのルート、そして一緒に戦ってくれる戦力を探していましたが、どんどん強く成長していく菅田を見て、一緒に戦ってほしいと懇願します。

共に行動をしていく中で同じように鬼奨会への恨みを持っている仲間に出会い、そよ達は意気投合。菅田は鬼奨会に対しての気持ちは全くありませんでしたが、大好きなそよの為に一緒に命を懸けて戦うことを決心します。

 

敵のアジトに潜入

どうにか鬼奨会への入り口を突破した一行は、鬼奨会の本部とされ、「将棋コロシアム」という闘技場がある要塞に入り込みます。そこには全国から集められた将棋の精鋭と、鬼奨会が育てた「プロにはなれなかったけど本気でプロを潰そうとしている最強のアマチュア集団」が集結し、毎日のように将棋での戦いが繰り広げられていました。

5人1組のトーナメント制バトルはほとんどそよの1人5人抜きで連戦連勝を重ねていき、世界中から注目を浴びた菅田達はそのまま最後の戦場へ。そこは鬼奨会のボスである「谷生」へ挑戦できる1人を決める個人戦のトーナメントとなっており、菅田達と鬼奨会のトップ精鋭が1試合ずつ戦うという座組が用意されていました。

会場には全国の将棋ファンが詰めかけ超満員になっているのはもちろん、試合の様子は中継で全世界に放映されており、最終的には億を超える人がその熱戦を注視。そして既に水面下で鬼奨会の人間を世の中の至る所に忍ばせていた谷生は、もはやこの世界を操れる程の力を持っており、自分の命どころか地球の運命までも将棋の試合で決めてしまうほどの影響力を備えた戦いを繰り広げていきます。

 

地球を救ったのは

決勝トーナメントもいよいよ大詰め。

ここまで戦ってきたライバルや、自分を育ててくれたプロの中でもトップクラスの実力を誇る師匠にさえも勝利した菅田は、最終局でそよと対決。その時既にそよは谷生のマインドに冒され、もはや人の心を失って将棋を指すだけのロボットと化していましたが、その心に菅田の愛が届き、そよを呪縛から解き放つとともにその対局にも勝利します。

決勝トーナメントの勝者は菅田。最上階にいる谷生への挑戦権を得た菅田はその場へと足を運びますが、その時には鬼奨会を物理的に潰そうとする武力チームが内部を倒壊寸前まで崩壊させ、要塞が潰れるのは時間の問題となりました。

しかし、今にも崩れ落ちそうな建物の上でも菅田と谷生は最終局の戦いを進めます。

このまま菅田が負ければ国に核が落ちるという所まで危機は迫りましたが、菅田はそよが見守る中、今まで戦ってきた全ての力を凝縮して見事谷生に勝利。崩れ落ちるビルの中で谷生は世界に将棋を広めたかったという遺言を残し、戦った菅田や仲間を含む人たちが建物から脱出します。

時は流れ、数年の間にそよは女流名人に。菅田は谷生が成し遂げれなかった世界での将棋普及のため各国を周り日本に戻ってきました。かつての仲間が集まる中、これからも将棋を指し続ける姿が描かれたところで物語は終わります。

 

まとめ

以上が、完結したハチワンダイバーのレビューになりますが、見所はなんといってもその情熱です。

将棋というと落ち着いたイメージがあるかもしれませんが、本作品では将棋一局にかけるエネルギーの消費量がとんでもなく大きいことが伝わってきます。

将棋に人生をかける想いから、対局中に死を迎えてしまう人物など、将棋を愛し、将棋に悩む人間模様がとても魅力的な作品と言えます。

 

 

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