METAL GALAXYには従来のBABYMETALの楽しさや魅力がふんだんにつめこまれています

 

 

BABYMETALは、2010年にアミューズ所属の中学生以下の女性タレントによる期間限定アイドルグループ「さくら学院」のサブユニットのメンバーであるSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの3名によって結成されたメタルダンスユニットです。

 

実際に彼女たちの音楽を聞いたのは海外のライブ動画で、アイドルらしい世界観とダンスをしながら、本格的なメタルサウンドを組み合わせた独特のパフォーマンスが、他のアイドルグループとは違う独自性を持っているとかなり感心しました。

 

彼女たちの魅力の一つが、一般的な日本芸能界で活躍しているアイドルグループとは異なり、デビューしてからCDショップでの地道なライブ活動など下積みやアニメフェスなどの出演を行って経験を積み、プロデューサーは一気に世界進出を目指して活動を活発化させたことが世界での評価につながったことです。

 

自力でアメリカを中心にドサ回りツアーを決行したことで現場での会話力やパフォーマンス力を身に着けていく方法は、若い女の子達にとってかなり厳しかっただろうと思いますが、これがBABYMETALの強さにつながったと実感しています。

 

世界中で伝説といわれる数多くのバンドとコラボレーションをしたり、ツアーにそれぞれ同行しオープニングアクトを務めるまでになった時には既に日本のアーティストではなく、世界的なアーティストに成長していると感じたほどです。

 

2018年10月にアミューズ公式サイトから水野由結としての夢に向かって進みたいという気持ちを理由に、YUIMETALがBABYMETALを脱退することが決まり、残りの二人を中心とした新体制になることが発表され、国内だけではなく、世界的にもかなり話題になったことは今でも忘れることは出来ません。

 

2019年以降のライブではサポートダンサーとして鞘師里保や藤平華乃、岡崎百々子のサポートダンサーのうち1人が日替わりで出演する3人体制をとっており、かなり精力的に新しい体制を模索しているのだなと感じました。

 

 

私は特にYUIMETALのファンでもあったので、他のメンバーが入る3人体制をとるとしてもこれからもきちんと彼女たちを応援していくことは出来るのかと不安に感じていた時に、発表されたのがサード・アルバムの「METAL GALAXY」です。

 

実際にアルバムを聞いてみて感じたのは、BABYMETALのLIGHTSIDEとDARKSIDEをとことん取り入れた結晶のような作品だという事でした。

 

このアルバムは全16曲の2枚組となっていて、参加しているゲストがB’zの松本孝弘やJoakimBrodén、TimHenson&ScottLePageやAlissaWhite-Gluzといった世界的にも有名なアーティストなことにも驚きました。

 

今回注目したのは前作から音楽が格段に進化していることでした。収録されている1曲ずつかなりハイクオリティな作品ばかりで、どの曲を聞いても楽しいと感じたことはこのアルバムが初めてでしした。

 

特に収録されている「DADADANCE」は、メタルにユーロビートを組み合わせておりB’zの松本孝弘らしいギタープレイも非常に聞き所があります。

 

またフォークメタル調の「Oh!MAJINAI」は、JoakimBrodénが日本語で歌唱しているのに大変驚きつつも、かなり面白い一曲に仕上がっていました。

 

アルバム発売前からライブで披露されていた「Distortion」は、聞き慣れていたはずなのにアレンジの中でAlissaWhite-Gluzが加わることでこんなに曲の雰囲気が変わるのかと驚きます。

 

そしてアルバム最後の曲である「Arkadia」は全曲との流れからもばっちりの曲調で、正直初めて聞いた時は泣きました。

 

今までの彼女たちのやってきたことは間違っていないことや、これからもどんどん進化していくことが出来る存在であることを理解することが出来ます。

 

この曲は特に、今まで彼女達のパフォーマンスを見たことや聞いたことがない人にも聞いてもらいたいと思える一曲になりました。

 

今回のアルバムは構成もしっかり考えられており、これからの進化の先を少し覗くことが出来る魅力的な作品となっています。

 

今回収録された曲の中には、ライブで披露されていない曲も複数あるので、これからパフォーマンスを通してもっと曲が好きになるという人はぐっと増えるのではと実感しました。

 

個人的に今回のアルバムで一番好きになれたのが「Arkadia」です。

 

以前横浜アリーナでの公演の際に1曲目にこの曲を聞いた時よりも、自宅でじっくり聞いた時はかなりかっこいい曲だと気付くことが出来てかなり満足しています。

 

2ndアルバム以降では変化球の高い曲が多かったのに対して、3rdアルバムになってからまた従来のBABYMETALの楽しさや魅力がふんだんにつめこまれて、少し離れてしまっていたファンにもおすすめしたい一枚です。