オリオン座流星群極大、おうし座流星群極大、しし座流星群極大、ふたご座流星群極大、こぐま座流星群極大について

 

 

オリオン座流星群極大は例年では10月21日頃ですが、ピークはそこまで極端なものではなく前後3日間くらいは十分に観測のチャンスがありますし、天文学的には10月21日前後を中心とする約1か月ほどの期間にわたって活動があるとされています。

 

母天体はあの有名なハレーすい星で、放射点はα星ベテルギウスとふたご座γ星との中間点付近にあります。

 

最近では2006年から2007年にかけて1時間に50個ほども肉眼で観測されたことがありますが、最近ではやや低調になっているのが気になるところでしょう。

 

実はあらゆる流星群の中でも2番目の速度を持っており、そのため明るい流星が比較的多いことでも知られています。

 

10月も下旬に入ると、夜は思った以上に冷え込むものです。観測する際はしっかりと寒さ対策をしておいたほうが良いでしょう。

 

 

 

 

おうし座流星群極大は実は2つあります。というか、おうし座流星群と呼ばれる流星群そのものが実は2つあり、おうし座流星群南群おうし座流星群北群と呼んで区別されているのです。

 

例年、南群の極大は11月5日頃、北群の極大は11月12日頃です。

 

おうし座流星群もそこまでピークが極端なものではなく、10月上旬から11月下旬まで、約2か月間近くも活動があります。

 

母天体は、ハレーすい星ほどではありませんが天文愛好家なら十分に知名度の高いエンケすい星です。

 

この流星群の特徴として、スピードは比較的ゆっくりしたものが多いのですが、明るい火球を伴うものがよく見られることです。

 

そのため歴史的な記録にもよく残っています。そもそも母天体が同じで、ほぼ同じ時期に流星群が南群と北群と2つにわたって見られるということそのものが非常に天文学的に興味深いものです。

 

 

 

しし座流星群極大は例年11月17日頃です。この日を挟む10日から20日程度は観測のチャンスがあるでしょう。放射点はしし座γ星付近です。

 

この流星群は数ある流星群の中でも有名なものの一つで、ほぼ33年の周期で流星雨のような大出現となることが知られています。

 

これは天文学の世界で話題になるのはもちろんのこと、それこそ一般的な社会現象にさえなるようなもので、最大では1時間に数千個かそれ以上もの流星が見られたこともあります。

 

歴史上の大出現などについて書き出すとそれだけで非常に長くなってしまい、他の流星群についての解説ができなくなってしまいますので割愛しますが、興味のある人は自分で検索するなどして調べてみればいろいろと面白いことが分かるはずです。

 

一方、大出現の時期以外ではそこまで数は多くありません。

 

前回の大出現は2001年でしたから、次の大出現は2034年頃になるものと予想されています。

 

母天体はテンペル・タットルすい星で、これは地球の公転軌道とはほぼ逆行軌道を描いているために、すい星の塵は地球とほとんど正面衝突するような形で突っ込んでくることになります。

 

先ほど、オリオン座流星群の速度が2番目だと書きましたが、何を隠そう1番目はこのしし座流星群です。

 

 

 

ふたご座流星群極大は例年12月14日前後です。

 

これは三大流星群の一つとも言われており、1時間に50個程度の流星を見ることができます。

 

しし座流星群とは異なって、年によって見える数の多寡にあまり大きな差がなく、安定して見えることが多いのも特徴の一つです。

 

他の流星群では、日没から日の出までの夜の間じゅうずっと輻射点が地平線上にあるとも限らず、そのため夜の一部の時間帯にしか実際には見られないこともあるのですが、ふたご座流星群はほぼ一晩中にわたって観測可能なこと、また当然ながらこの時期は一年の中でも夜の時間帯が長いことも大きなチャンスになっています。

 

母天体は実はすい星ではなく、ファエトンと呼ばれる小惑星であり、この小惑星は1983年に発見されたばかりです。もちろん流星群そのものはファエトンの発見以前から観測され続けています。

 

 

 

こぐま座流星群極大は例年12月22日頃で、流星群と呼ばれるものの中では一年の最後を締めくくるものになります。

 

放射点はこぐま座β星付近です。極大になってもあまり目立った活動がないことも多い反面、思わぬときに良く見えることもある流星群の一つで、特にある一定の周期を持っているというわけでもなく、観測者泣かせと言えるかもしれません。

 

流星というのは見れるものなら見たいけれども、今までの人生において実際には全く見たことがないという人も結構いるのではないでしょうか。

 

特に都会暮らしだとそもそも星すらあまり見えないことも多く、夜空を眺めるという行為すら忘れてしまっている人も多いかもしれません。

 

ですが、ここに挙げたように、流星というのは時期を絞って見れば実は誰でも十分に観測可能なくらいにメジャーなものなのです。

 

都会であっても、明るい流星であれば肉眼でも問題なく観測できますし、視野の広さからむしろ肉眼での観測が当たり前で、特に機器なども必要ありません。

 

この秋から冬にかけては流星観測にチャレンジしてみてはどうでしょうか。