珉亭の普通のラーメンがとびきり美味い

 

 

ラーメン専門店か中華料理店か

 

ラーメンもいろいろありまして、いわゆるマニアさん達はこぞってそれぞれの好みの味を推しています。確かに年々進化するラーメン業界ですから常に新しい素材やアプローチがあって楽しい世界でもあります。

 

横の繋がりで得られる情報や口コミをもとにそれを追いかけていく楽しみはあると思います。かつては私もその大勢の中の一人だったかもしれませんが、ある時期からなぜかあまり足が向かなくなってしまいました。ちょっとエスカレートし過ぎていく感じがしたのかもしれませんし、冷静になってみるともっと普通のラーメンがいいなと思うことが増えたことが原因だったかもしれませんね。

 

ふと思ったのはあまり意識しないで、でも気がつくとなんだかんだで食べる機会があるラーメンが実は一番好きなのかなと。落ち着く味、なんてことない普通のラーメンはとても身近なお店にありました。専門店ではなく、街の中華屋、定食屋?そんなお店にあるど定番のラーメンが一番美味しいと思います。もちろん個人的にですが。

 

下北沢といえば珉亭

 

 

私はもう何年も井の頭線沿線に暮らし、暇があれば吉祥寺や下北沢に出向くことが多いのです。探索しながら結局何かしら食べたり買ったりなのですが、吉祥寺はパンやケーキを買うことが多く、下北沢は軽く食事をする機会が多いんですね。下北沢では老舗の中華屋で知られる珉亭につきます。たびたびテレビなどで紹介されていますから、界隈では知らない人はいないのではないでしょうか。

 

昭和の佇まいがなんとも素敵な街の中華屋ですが、私はそこのラーメンが一番好きですね。最近ではどうやら赤いチャーハンが話題になっていることが多くて、どちらかというとラーメンは主役とは言い難かったりするのですが、例の赤いチャーハンと普通のラーメンの2品オーダーが私のいつものパターン。

 

赤いチャーハンというのはつまり赤いチャーシューの色がお米に色移りして染まったことからそう言われるのですが、それはそれはスタンダードな味わいで美味しいのです。

 

その隣に普通のラーメンが並んだ光景はシンプルイズベストを絵に描いたよう。さらにお腹に余裕があれば餃子もプラスですが、何はともあれ私の中の主役はこのなんでもない普通のラーメンなのです。

 

子供の頃を思い出す味

 

 

ちなみに珉亭には江戸っ子ラーメンというメニューがあります。キムチトッピングのラーメンで好きな人も多いようです。

 

が、しかし私の推しはラーメン、普通の方です。スタンダードな醤油ベースの澄んだスープ。やや細めのストレート麺で油断するとのびてしまいますがそれもどこか懐かしい、腰の弱目の麺です。

 

うどんにせよラーメンにせよ、やたらと腰の強さを良しとする傾向がありますが、私の趣味ではありません。うどんなら博多風のやわらかうどんが好きな私にはこのテイストが王道なのです。

 

子供の頃に父の機嫌のいい週末の夜に連れてってくれた屋台で食べた中華そばに限りなく近い気がします。つまり昔からある味のイメージなんですが、今探してみると意外に少ない。最先端のラーメントレンドにはけして顔を出すことはないであろう、悪く言えば古臭いラーメンでもあるのです。

 

でもその凡庸さが逆に魅力に感じてしまうのはきっと私だけではなくて、連れて行ってあげた知人たちはこぞって「美味しいねえ!美味しい。。。」と口を揃えて笑みを浮かべます。なんとなくみんな昔を思い出すのかなあと勝手に推測しながら、心の中で連れてきてあげてよかったなとホッとする瞬間ですね。

 

あえて改めて珉亭推し

 

 

役者やミュージシャンの多い下北沢、若い頃の現クロマニヨンズ甲本ヒロト氏、俳優松重豊氏がアルバイトしていた店としても知られていますが、賄いで食べたりしてたのかな?と思うとちょっと羨ましいですね。

 

一時期閉店するとか噂もありましたが今のところ大丈夫そうで何より。

 

のれんをくぐってカウンターを横目に見ながら2階に上がりますが、大きな中華鍋にはられたお湯の中で泳ぐように茹でられた麺、私はその工程が好きなのです。やっぱり街中華はあの大きな中華鍋でやってくれないと、です。

 

相変わらずワンパターンでチャーハンとラーメンをオーダー、お腹いっぱい食べて帰りましょう!