春日大社の冬の風物詩 春日若宮おん祭の特徴や歴史

 

 

春日大社は世界遺産にもなるほど有名で、春日若宮おん祭は長い歴史で一度も途切れることがなく続きました。

 

ここではその歴史や特徴を紹介しますので、興味がある方は参考にすると良いでしょう。

 

春日若宮おん祭はいつ行われるのか?

 

 

毎年12月の半ばに行われ、気温が一層低くなり年末が近付いてくることを実感できます。基本的に12月17日の午前0時に始まり18日の午前0時になる前に若宮がお帰りになり、この間は一切の照明や写真、動画などの撮影が禁止です。

 

遷幸の儀では若宮をお迎えし還幸の儀でお返しする流れになり、祭祀は24時間執り行われています。大宿所祭は12月15日に大宿所で行われ、大和士などの身を清めるために最初にすることが特徴です。最後は還幸の儀が行われたあとに奉納相撲と後宴能が行われて終了します。

 

春日若宮おん祭の歴史

 

 

平安時代末期の1136年に関白の藤原忠通が天下安泰、五穀豊穣、万民和楽を願って大和一国を挙げて執り行い、現在まで1度も途切れることがなく行われています。900年近い歴史ある祭で、昭和54年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。このため、日本の伝統や文化を今に伝える存在で、春日大社の境内にある摂社の若宮神社の例祭としても有名です。

 

一方の春日若宮神は1003年3月3日に出現されて1135年2月27日に初めて別社に鎮座されています。2月未明に若宮神楽所の手水舎を造立し、11月11日藤原頼長が参拝して若宮に平胡籙蒔絵弓矢などを奉納しました。その後、関白藤原忠通によって若宮の社殿が改築され、現在まで続いています。

 

春日若宮おん祭の行事の流れ

 

 

はじめに大宿所祭が12月15日に大宿所にて行われ、おん祭を中心的に進行する大和士らの身を清めます。大宿所は近鉄奈良駅南の奈良もちいどの商店街の中に位置し、お渡り式で使う装束などはここで準備されています。大宿所で大和士や大宿所詣行列、一般参拝者らの清めのためにみ湯が立てられ、おん祭の名物料理であるのっぺい汁が振る舞われます。

 

次に宵宮祭は16日に若宮神社の神前に御戸開の神饌を捧げて祭の無事を祈り、それに先立ち宵宮詣として大和士が流鏑馬児を伴って若宮神社の神前に御幣を捧げて拝礼を行います。

 

遷幸の儀は17日午前0時より始まり、若宮を若宮神社本殿からお旅所のお仮殿へお遷しする儀式です。若宮の神霊は榊を持った神職が十重二十重に守りお囲みしてお遷し申し上げ、この間は奉仕者が絶え間なくと先払いの警蹕の声を上げながら進みます。また奉仕者に囲まれた若宮に先立ち松明やお香を持った人が進み、若宮のお渡りになる道を清めます。

 

楽人は道楽の慶雲楽を奏でてお供し、この間に一般客が見学することは可能だが光の出るデジタル機器を含め照明器具の使用や写真や動画の撮影は禁止されています。遷幸の儀は身も毛もよだつとも形容され、中世人の神への畏敬を現在のわれわれにも感じさせてくれます。

 

暁祭は遷幸の儀のあと午前1時頃からお旅所で行われ、若宮に朝の食事が供えられます。

 

お渡り式は12月17日正午より始まり、お旅所祭で芸能を奉納する芸能者および祭礼に関わる一行が奈良公園周辺を練り歩く行事です。行列は興福寺を出発していたが、現在では奈良県庁前から登大路を西に下り近鉄奈良駅前油坂を経由しJR奈良駅前から東へ三条通を上り春日大社参道にあるお旅所に入ります。途中の興福寺南大門跡地では南大門交名の儀が行われ、一の鳥居そばの影向の松で松の下式が行われ頭屋児の前で猿楽座田楽座による舞が披露されます。

 

一方の大名行列は道中で奴振りの妙技を披露し、往古は奈良市中の旧村落の地元住民らにより奉仕されていたが現在は一般公募で結成された春日若宮おん祭保存会有志によって守られています。

 

まとめ

 

 

春日若宮おん祭は900年近い歴史があり、1度も途切れることがなく続いています。世界遺産にもなった春日大社で冬の風物詩にもなり、多くの人が集まるほど注目度が高いです。

 

 

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